Insta360 GPSアクションリモコンCINSAAV/A徹底比較レビュー


目次

比較概要

OM SYSTEM RM-WR2、ソニー RMT-P1BT、そしてInsta360 GPSアクション リモコン CINSAAV/Aという三つのカメラ用リモコン・レリーズを並べてみると、それぞれが持つ個性や設計思想の違いが際立ちます。OM SYSTEM RM-WR2はシンプルで直感的な操作性を重視しつつ、カメラ本体との親和性を高めた設計が特徴です。ソニー RMT-P1BTはBluetooth接続による安定したワイヤレス操作と、動画撮影時の細やかなコントロールを意識したボタン構成が魅力です。一方でInsta360 GPSアクション リモコン CINSAAV/Aは、アクションカメラの特性を活かし、位置情報の記録やスポーツシーンでの活用を前提としたユニークな機能を備えています。

比較の視点としては、操作性、接続方式、通信距離、防塵・防滴性能、対応機種、そして撮影スタイルへの適応力が重要になります。特にInsta360のモデルは、単なるシャッター操作にとどまらず、撮影データにGPSなどの付加情報を与えることで、あとからの編集やログ管理をしやすくしてくれる点が大きな違いです。これに対してOM SYSTEMやソニーのモデルは、従来型カメラユーザーに安心感を与える堅実な設計であり、風景撮影や長時間露光、動画制作など「狙ったシーンをきっちり撮る」用途に向いています。

三機種を比較することで、ユーザーが求める撮影環境やスタイルに応じた最適な選択肢が見えてきます。アクション撮影を重視するか、静止画中心の操作性を優先するか、それとも動画制作のコントロール性を重んじるか——その違いが選択の決め手となります。実際に使い比べてみると、「どのリモコンなら移動中でもストレスなく操作できるか」「手袋をしたままでも押しやすいか」「雨や雪のフィールドでどこまで安心できるか」といった体験レベルの差もはっきりと感じられました。この記事を読み進めることで、スペックだけでは見えにくい使い勝手の違いも含めて、自分に合ったリモコンを見極めるヒントが得られるはずです。

比較表

機種名 Insta360 Insta360 GPSアクション リモコン CINSAAV/A OM SYSTEM RM-WR2 ソニー RMT-P1BT
画像
通信方式 Bluetooth 5.0 Bluetooth Low Energy Bluetooth 4.2
通信可能距離 最大20m 最大10m(カメラボディより) 最大5m
防水・防塵等級 IPX8(5m防水) IP57(防塵・防滴) 防塵・防滴対応(防水非対応)
動作温度 -20〜40℃ -10〜40℃ -10〜50℃
バッテリー種類 内蔵リチウムイオン(充電式) ボタン型リチウム電池 CR2032 ボタン型リチウム電池 CR2032
有線接続対応 非対応 付属ケーブルで有線リモコンとして使用可 非対応
対応機種(抜粋) GO 3S / Ace Pro / Ace / X4 / X3 / ONE RS 1インチ360版 / ONE RS / ONE X2 / ONE R ほか OM-1 Mark II / OM-1 / OM-3 / OM-5 Mark II / OM-5 / TG-7 ほか α9 / α7R III / α7 III / α6400 など対応αシリーズ
本体サイズ 約50×60×15mm 約84.5×26.6×15.9mm 約33×116.5×15.1mm
付属品 リストストラップ / ユニバーサルストラップ / 説明書 CB-RM1ケーブル / CR2032電池 CR2032電池
得意な撮影スタイル アクション・アウトドア・スポーツ全般 風景・長時間露光・三脚撮影 動画撮影・ズーム操作を多用するシーン

比較詳細

Insta360 GPSアクションリモコン CINSAAV/Aを実際に使ってみると、まず感じるのは操作レスポンスの軽快さです。ボタンを押した瞬間にカメラが反応する感覚で、「今だ」と思ったタイミングを取り逃さない安心感があります。特にアクション撮影や移動中の記録では、わずかな遅延がストレスにつながりますが、このリモコンはその不安をかなり抑えてくれる印象です。実際、トレイルランの撮影で手首に巻いて使ったときも、ペースを乱さずに録画開始・停止ができ、「あ、今のシーン撮れてなかったかも」というモヤモヤが減りました。

対してOM SYSTEM RM-WR2は、安定感のある押し心地が特徴です。しっかりとしたクリック感があり、半押しと全押しの感覚も分かりやすいため、静止画の撮影では特に信頼できます。その一方で、連続撮影やテンポよくシャッターを切りたい場面では、わずかにボタンの硬さを意識する瞬間もありました。ソニー RMT-P1BTはBluetooth接続の利便性が光り、ケーブルを気にせず撮影ポジションを自由に取れるのが強みです。ただ、都市部の電波が混み合った環境では、ごくまれに反応がワンテンポ遅れるように感じたこともあり、集中して撮影しているときには小さな不満になる場面もありました。

体感的な違いとして、Insta360のリモコンはGPS機能を備えているため、撮影後のデータ管理が格段に楽になります。位置情報が自動的に記録されることで、後から見返した際に「このカーブはどの峠だったかな?」といった細かい場所も地図上ですぐに振り返ることができます。これは単なるスペックの差ではなく、撮影体験そのものを変える要素であり、旅やアウトドアでの使用時に特に価値を感じました。OM SYSTEM RM-WR2やソニー RMT-P1BTにはGPS連携機能がないため、後処理で位置情報を補完する必要があり、ログ管理をしっかりやりたい人にとっては明確な差になります。

長時間使用してみると、握り心地や携帯性の違いも印象的です。Insta360のリモコンは軽量で手に馴染みやすく、手首ストラップとハンドルバー用ストラップの両方に対応しているため、自転車のハンドルやバックパックのショルダーハーネスなど、装着場所の自由度が高いと感じました。RM-WR2は細長いスティック状の形状で、三脚の近くに置いておいても見失いにくいサイズ感です。ソニーのRMT-P1BTはスリムでスタイリッシュですが、薄さゆえに手の中で遊びやすく、強風の屋外ではうっかり落としそうになったこともありました。このあたりは「なくしたくないなら少し大きめのRM-WR2、身につけて動き回るならInsta360」という住み分けになりそうです。

撮影シーンごとの体感差も見逃せません。スポーツ撮影では、Insta360のリモコンは瞬時の反応とGPS記録が相まって、動きの激しい場面でも安心してシャッターを切れます。サイクリング中にハンドルに固定して使ったときも、路面の振動で誤作動することはなく、必要なときだけ確実に押せるボタン配置だと感じました。RM-WR2は安定した通信で確実に撮影でき、三脚撮影や星景撮影など、カメラをしっかり据えたシーンで本領を発揮します。ソニーのRMT-P1BTは動画撮影時の操作性が優れており、ズームや録画開始の切り替えが指先だけで完結するため、ワンオペでの動画制作にはとても心強い存在です。ただし、写真撮影においては、シャッターのレスポンスや「シンプルさ」という点でInsta360とRM-WR2のほうが好みだと感じるシーンもありました。

屋外での使用感を比較すると、防水性・耐候性の違いがダイレクトに効いてきます。Insta360はIPX8・水深5mまでの防水仕様で、突然の雨はもちろん、川沿いでの撮影やスキー場での使用でも安心感があります。実際に小雨混じりの登山で一日中手首に着けっぱなしにしていても動作に問題はなく、「天候をそこまで気にしなくていい」という精神的な余裕につながりました。RM-WR2はIP57の防塵・防滴設計で、砂埃の舞う河川敷や小雨程度なら問題なく使えますが、本降りの雨ではさすがにカメラごと引き上げたくなる場面もあります。ソニーのRMT-P1BTは防水こそ備えていないものの、防塵・防滴への配慮がされており、軽い雨ならレインカバーと併用する形で運用するのが現実的だと感じました。

バッテリーの運用面でもキャラクターが分かれます。Insta360のリモコンは内蔵バッテリー式で、USB充電さえできれば長時間の稼働が可能です。実際に丸一日アウトドアで使っても残量に大きな不安はなく、モバイルバッテリーと一緒に持ち歩けば運用はかなり楽です。RM-WR2とRMT-P1BTはどちらもCR2032電池を使用するタイプで、予備電池をポーチに忍ばせておけば電池切れの心配はほぼありません。その一方で、撮影の合間に電池交換が必要になると、三脚周りの機材が多い現場では「今じゃないんだよな…」というタイミングで作業が割り込んでくることもありました。個人的には、アクション寄りの使い方なら充電式のInsta360、スタジオワークや落ち着いた撮影ならボタン電池式のRM-WR2・RMT-P1BTという住み分けがしっくりきます。

操作体系の違いも、実際に触ってみると印象が変わるポイントです。Insta360のリモコンは、必要な操作をコンパクトなボタンレイアウトにまとめており、「録画」と「マーカー付け」のような最低限の操作を迷わず行えるのが魅力です。RM-WR2はシャッターボタンと動画ボタン、有線時の操作も含めて「シンプルに撮る」ことに振り切った作りで、説明書を読み込まなくても直感的に使える安心感があります。RMT-P1BTはズームボタンやカスタムボタンを備え、カメラ側のカスタム設定と組み合わせることで、かなり高度なリモート操作が可能です。最初はボタンの多さに戸惑うかもしれませんが、動画主体で使うなら一度慣れてしまえば手放せなくなるタイプのリモコンだと感じました。

総じて、スペックの違い以上に「どんな現場でどう使うか」によって評価が大きく変わる三機種だと感じました。Insta360は撮影の自由度とログ管理を一気に引き上げてくれる存在で、アクションや旅の記録を重視する人にとっては最有力候補になります。RM-WR2は堅実で信頼性が高く、失敗を減らしたい長時間露光や風景撮影の相棒として非常に頼れます。ソニー RMT-P1BTは動画制作やライブ配信など、「リモコンで細かくカメラをコントロールしたい」というニーズに応えてくれる一台です。それぞれの強みを理解した上で選ぶことで、撮影体験そのものが変わり、日常の記録がより豊かになると実感しました。

まとめ

最も撮影の幅を広げてくれたのは、やはりInsta360 GPSアクション リモコン CINSAAV/Aでした。登山道で手袋をしたままでも確実に起動でき、GNSS連携のログが映像に重なる安心感は、一度体験すると手放しづらくなります。稜線上で雨雲がかかってきても、IPX8相当の防水で「この一カットだけ押さえてから撤収しよう」と思える余裕が生まれました。Bluetooth 5.0の途切れにくさと最大20mの操作距離は、被写体から距離を取りたい場面でも自由度を与えてくれます。総合的なバランスを考えると、5点満点で4.7点という評価です。

次点はOM SYSTEM RM-WR2です。BLEによる省電力設計とIP57の防塵防滴は、屋外イベントや長時間の三脚撮影でとても心強い組み合わせでした。動画の開始/終了ボタンや付属ケーブルによる有線化まで一台でこなせる器用さは、屋内外をまたぐ現場で特にありがたく感じます。カメラメーカー純正らしい「迷わないUI」も含めて、静止画メインのユーザーには非常に扱いやすいリモコンです。評価としては、安心感と汎用性を重視して4.4点 / 5点満点としました。

3番手はソニー RMT-P1BTです。ズーム/フォーカス切り替えやカスタムボタン、LEDランプのフィードバックなど、動画撮影やリモート操作前提のワークフローにとてもマッチする設計が光ります。赤外線リモコンに比べてBluetooth接続の信頼性も高く、晴天下の屋外でもサクサクと操作できました。ただ、防水非対応である以上、天候には常に気を配る必要があり、山や海辺などハードな環境での使い方には工夫が必要です。動画重視という前提で見れば優秀ですが、オールラウンドさでは一歩譲るため、評価は4.2点 / 5点満点としました。

総合してのベストチョイスは、アウトドアやアクション主体であれば迷わずCINSAAV/A(Insta360 GPSアクション リモコン)を推したいところです。屋外での自由度と信頼性が突出しており、「とりあえずこれを手首に巻いておけば大丈夫」という安心感があります。静止画中心で、OM SYSTEMのボディをメインに使うならRM-WR2が第一候補になりますし、ソニーαで動画制作を本格的にやるならRMT-P1BTを一本持っておくと現場のストレスがぐっと減ります。自分の撮影スタイルとカメラシステムに合わせて、メインとなる一本を選び、その上でサブ的にもう一台を使い分ける、というのも現実的な選択肢だと感じました。

引用

https://www.insta360.com/blog-jp/tips/all-new-insta360-gps-action-remote-for-easier-camera-control.html

https://download.omsystem.com/pages/inst/rmwr2/manual_rmwr2.pdf

https://www.sony.jp/ichigan/products/RMT-P1BT/


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